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映画『容疑者Xの献身』

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最近、「ラストが意外過ぎる映画-どんでん返し系ミステリBEST10-」というまとめブログで紹介されていた『フェノミナ』と『デス・サイト』という洋画を観た。
どちらも「ダリオ・アルジェント」という監督の作品なのですが……
ファンのかた申し訳ない! めっっちゃつまらなかったです!
ミステリーっていうから期待していたら、ただのコメディでした。
あまりのつまらなさに久々に怒りを覚えました。

私はもともと推理ものが大好きで、洋画・邦画・アニメ・漫画、媒体問わず観ているのですが、あれほどひどい作品は久々です。



そんなわけで、昔観ておもしろかった「東野圭吾」原作の『容疑者Xの献身』を観て口直し(?)をしようと思ったわけです。
でもその前に、よく考えたらテレビドラマ『ガリレオ』を見たことがなかったと思い立ち、そちらを先に観ました。すっごく今更ですがね。

シーズン1と2、それからスピンオフ的な作品を2本。
こちらもまぁまぁおもしろかったです。
……が、やはりガリレオシリーズでは『容疑者Xの献身』は群を抜いていますね。
ドラマ『ガリレオ』を知らない人でも楽しめるし、今まで見た邦画の中で間違いなくトップ10に入ります。
ちなみに、同じガリレオ映画版の『真夏の方程式』はそんなに好みではありませんでした……。


『容疑者Xの献身』は2008年の邦画で、私は観るの2回目なのですが、ラストで思わず泣いてしまいました。
1回目は泣かなかったのですが、全てを知ったうえで観る2回目は格別でしたね。



あらすじは――
花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。
そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。
どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。
今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。
彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。
警察は遺体を富樫と断定し、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。
困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。
湯川は当初傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。(wiki引用)

というものです。



この作品のおもしろいところは、細かい描写や台詞がバッチリはまっているところですね。
犯人を当てるような推理ものをお探しのかたにはオススメできません。
……いや、アリバイトリックの件は推理ものとしても充分おもしろいのですがね。



以下、ネタバレあり。



細かい描写や台詞が良い、と言いましたが具体的には――

石神が捕まったあとに言う「隣どうしが同じ色になってはいけない」と呟く台詞。
これは、自分の好きな「四色問題」のことを言っているのではなく、隣人である花岡母子と自分のことを言っている比喩だったり。

序盤と中盤で、変わらずあり続けるはずのホームレスの中から一人だけ消えていたり。

石神のストーカーと思わせる言動や行動は全て、花岡母子を守るためのものだったり。

その不器用な愛にもしっかり理由があり、命を救ってくれたことへの感謝の表れだったり。

雪山で湯川は自分の危機を悟っていたはずなのに石神についていったのは、石神が友であり、殺人などという愚かな解決方法を取らないというのを信じていたからだったり。

そして、ラスト。全て計算どおりだったはずの石神が唯一計算できなかった靖子の行動に涙したり。


ここまでキャラクターの心情が細かく描かれた映画はほとんどない!

そして物事の表面しか見られない人には、この映画は向かない。



参考までに、ネットで『容疑者Xの献身』の評判を調べたらこんなコメントが結構ありました。

――――――――――――――――――――――――――――――
「好きな人を助けたいなら殺人OK」と推奨する映画。なぜなら、主人公による殺人を「美談」にしてるから。
――――――――――――――――――――――――――――――

こんなコメントを残した奴らに言ってやりたい。
「キミはちゃんと映画を見ていたのか?」と。

殺人を「美談」で終わらせるわけにはいかないから、湯川は苦しみ、最後に涙を流しながら友の罪を追及したのですよ?

雪山で石神が湯川に言ったでしょう? 「あの問題を解いても誰も幸せにはなれないんだ」と。

でも湯川は、奪われたホームレスの命を蔑ろにはできなかった。
その倫理観と友情の間に悩み、内海に相談する描写もありました。
そして、名も知らぬホームレスだけどそれでも命には変わりなく、計画の歯車の一部になんかしてはいけないから、だからこそ友を断罪したのです。


最初にも言いましたが、犯人を当てるような推理ものをお探しのかたにこの作品はオススメできません。
そういう表面を観るのではなく、キャラクターの内面を観る映画なのです。



さて、熱く語ってしまいました。
べつにこれから映画のレビューも始めようというわけではなく、何度見てもおもしろい映画だな~っと思ったので記事を書いてみただけです。

もしまだ見たことない人いたらオススメです!
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